なぜ11年勤めた会社をやめたのか

プライベートでの複数の大きな出来事を経て、私が働く場所に求めることの優先順位に変化があったからです。例えば以下のようなことがありました。

祖母と父が同時期に逝去
出産時のトラブルと子どもの入院
はじめての子育て

それまでは仕事とプライベートが密接に関わっており、仕事は自分の生活において切り離せないものでした。しかしそれらの出来事をへて、プライペートと仕事を切り離して両立させていくことが大事だと考えるようになりました。その結果、私が働く場所に求めているものとして「事業への関心」と「企業ミッションに対する共感」、そこに「プライベートの時間の確保」が追加されました、

私は以前の会社の事業と企業ミッションが大好きで、当時20代半ばだった私の入社のきっかけもそれらでした。以前の会社に在籍しながら「プライベートの時間の確保」も叶えることもできたと思いますが、30代のライフステージの変化によって20代から大好きだった事業と企業ミッションに私が個人的に距離を感じ始めたのかもしれません。

なぜスタートアップだったのか

自分が一番のびのびと働けるのはスタートアップ企業なのではないか、と考えたからです。

私が以前まで働いていた企業の従業員数は 500 名弱、グループ全体だと 7,000 名以上が所属する大企業でした。私が以前の会社に入社したころは従業員数は 150 名ほどでしたが、事業の成長とともに組織も拡大していきました。この拡大期にありがたくも在籍していた私は多くのことを学び、今日の自分に至っていると感じますが、一方でどこか物足りなさも感じていました。

特に、挑戦と成長の機会創出と自分の影響が及ぼせる範囲について、理想とのギャップを感じていました。

私の理想は未知のことに失敗してもいいからどんどん挑戦したい、その挑戦が会社の業績に影響するような動きを実践したい、そこから自分が成長していることを実感したい、というものでした。もちろん挑戦を歓迎する文化は以前の会社にもありましたが、長く在籍してほとんどの従業員が顔見知りの状態で悪い意味で心地よく、そんな状態に私が甘んじて挑戦を放棄しているように感じていました。

なぜセキュリティ商材だったのか

なぜセキュリティだったのか、その理由の1つは自分にとって未知だったからです。

前提として、私はもともとセキュリティに強い興味関心があったわけではありません。

プライベートの変化によって私が興味関心を強く持っていた（今も持っている）のは「福祉」の領域でしたが、それらにはギフトワークとして関わっていく選択肢もあると気づきました。

今までの転職では「事業への関心」をもっとも重要な要件としていましたが、それに気づいてからは「むしろ未知の分野に飛び込んでみるのが面白いのでは」と考えるようになりました。

2つ目の理由は、（サイバー）セキュリティ市場はこれからも著しく成長していく市場だからです。そんな市場のプロダクトに関わることで多くのことを学べそうだと思いました。

なぜスリーシェイクだったのか

カジュアル面談にて、社長とのちの上司となる事業部長と話したときに「なんかよさそう」って思ったからです。

ここまで自分が働く場所に求めるものを言葉にしておいてあれなのですが、転職は最終的にはご縁だと思っており、その部分に関しては言葉で表現することがむずかしいと感じています。お二人とはじめて会った時に話した内容は事細かに覚えてるわけではないのですが、ただ終わったあとに「たのしかったな」と感じたので、その気持ちを大事にしたいと思いました。最終的にはそれが入社の決め手になったと感じています。

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